ここ1週間足らずで、欧州が混乱しております。
フランスは、政治不安と財政赤字が同時進行、
イギリスは、長期金利高と高債務比率で予算編成の裁量が狭くなっていて、
ドイツは、債務ブレーキ緩和で投資を前倒ししつつ、右派伸長で地方から政治地図が再編中、
フランス:大規模デモと財政不安のリンク
9月11日(木)「Bloquons Tout(全部止めろ)」呼びかけで全国20万〜25万人規模の反政府デモ。新任のルコルニュ首相の初日に直撃。逮捕者450超、警官負傷も報告。背景は緊縮・予算削減への反発と、前政権の不信任可決による政治空白。
9月12日(金)Fitchがフランスの格付けをAA-→A+へ引下げ。政治不安と財政赤字縮小の信認低下が理由。10年国債利回り上昇、イタリアに接近との市場見方も。
イギリス:債務「問題」の実像(長期金利高と高止まりする債務)
9月3日(水)30年物ギルト利回りが一時5.75%(1998年以来の高水準)。BOEのベイリー総裁は「過度に大袈裟に捉えるな」と発言。とはいえ長期金利高は財政運営に逆風。
債務残高は2025年7月時点でGDP比96.1%。25/26年度の利払い見通しは1,112億ポンド(歳出の8.3%)。借入コストが財政余地を圧迫。
ドイツ:債務ブレーキの“ほぐし”と国内情勢
2025年3月基本法の運用を緩和し、防衛・インフラを例外扱い(防衛は対GDP1%超の支出を除外、インフラ基金5,000億ユーロ創設)。24年末の憲法裁判決による予算危機を受けた対応。国内政治は、2月の総選挙でCDU/CSUが第1党、メルツ政権誕生後もAfDの浸透が続き、NRWの統一地方選(9/14)前に右派台頭が焦点。




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